コンピューターの故障

 

最近コンピュータが動かなくなる経験が二度続けて起こった。多くの人の参考になるかも知れないので、そのいきさつを報告したい。

 

一度目はデスクトップで、日常たいていのことはそのコンピューターで処理していた。ところがある日、Wordの書類をPDFに変換するソフトをダウンロードしたところ、コンピューターの動きが極端に遅くなり、実質的に仕事はまったく不可能になった。ウイルスが入ったのかとも思ったが、遅くなったのはブラウザーを用いる仕事が主で、ブラウザーと関係ないプログラムはこれまでどうりに走ることがわかった。コンピューターの修理屋にも相談したが、回復の方法はただひとつ、中身を全部消してOSを入れ替えることであった。

 

ファイルは全部ポータブルのデイスクに移したものの、数多くのソフトが入れてあるので、それが全部使えなくなると、非常にめんどうである。

 

そこで次のような対策をきめた。それは、一年位前にかなり似た状況で動かなくなったコンピューターがそのまま残っていた。それを修理に出して、中身を消しOSを入れ替えてもらった。とにかくこれでブラウザーが使えるようになり、

両方のコンピューターを使い分けることで、今までどうりの作業が出来るところまで回復した。

 

とはいえ、やり直してもらったコンピューターではWordがギクシャクして非常に使いにくい。タイプすると一字一字が画面に現れるまで1~2秒の遅れが出る。私はWordはいまだに2003年版を用いているが、マイクロソフトがいやがらせのたに、その質を落とすように遠隔操作しているのではないかと思われてならない。アプデイトと称して、コンピューターにさまざまな変更を送り込んでいるから、そのような工作は可能であろう。実際、ブラウザーが使えないコンピューターのWordでは数ヶ月前ツールバーの配置が換わり、フォント変更が出来なくなった。困ったと思っていたら5~6日して、フォント変更が出来るようになったのである。外部から操作してるのでなければこのようなことは起こるはずがない。

 

二度目の困難は数日前で、ラップトップでメールを見ていたら、郵便局からのメールにみせかけて、こんな内容であった:「あなたの最近出した速達は、重量超過のため返送されてきた。添付の資料を印刷し、郵便局へもって行きなさい」という。実際に数日前に速達を出したばかりであった。何事かと、その添付物を開いてしまったが、何も文書は開かないばかりか、急に新しいブラウザーが開き、「いまあなたのコンピューターにはトロージャンというスパイウェアで汚染された。スキャンと診断を望むなら、ここをクリックせよ」という。そのとうりやると、「あなたのコンピューターのファイルのほとんどは汚染を取り除いたが27個はどうしても汚染が取れない。このままではコンピューターをリスタートすることは許されない。我々のソフトがその助けをするが99.99ドル払え」という。弱ってしまった私は、クレジットカードの番号を入れたが、今度は銀行のほうで支払いを許可しないのか、払うことが出来ない。

 

電源を切ってもう一度立ち上げても、そのソフトが出てくるだけで、ほかの仕事は何も出来なくなっていた。

 

考えてみると、電子メールで郵便局から通知が来るというのも変な話で、考えもしないで開けてしまったのはうかつであった。また、ウィルスについては、誰が得をするかといえば結局コンピューター産業しかない。だから、コンピューター製造業や修理屋を代表する機関がその裏にあるとしか思えない。一般論はともかく、個人にしてみればまったく迷惑なはなしである。

 

このラップトップも使えなくなった失望感とともに電源を切って数日がすぎたが、何とか方法がないものかと諦めきれずにスイッチを入れてみたら、最初にメッセージが出てきて、「このコンピューターに入ったトロージャンはMcAfeeが取り去ったので、もう何も心配は要らない」と書いてあった。McAfeeとはこのコンピューターにいれてあるウイルス退治のソフトであり、なぜそれが直ちに出動してこのような問題を食い止めてくれなかったのか、恨めしく思っていた矢先でもあった。

 

ともかくラップトップはこのように事無で元へもどって、やれやれと胸をなでている。

 

コンピューターは便利だが、サイバースペイスのあらゆるところに潜んでいる敵に襲撃を受ける。このような敵は、ハリーポッタの話に繰り返しでてくるボルテモートいう最悪の敵と似ているように思えてならない。

 

中村省一郎

6-22-2011