「健康老人十二カ条」と「十老人の長寿の歌」                                                     

山本經二(2011/02/19

最近、中村省一郎さんがアイソマーズ通信に「健康と長寿の秘訣」を書いておられる。ここには、精神衛生、運動と徒歩、食物の見出しで、殊に食物関連について、19項目にわたる大層具体的な要点が纏められてある。

これを拳拳服膺すれば我々老後の生活に益することは疑いなしである。翻って、精神衛生、運動と徒歩についてはあまりに簡潔なので、これを補う意味で、田丸謙二先生(註 参照)のホームページの中で私が見付けてあった、「アクティブ・エイジングの勧め」を、以下に引用させて頂くことにする。

 

  学士会会報863号、2007に出ていた記事である。 全国の八十歳代前半の健康老人三千人余りから聞いた統計的な調査結果である。 

 

   健康老人十二カ条は次の通りである。

   1. 食事は一日三回規則正しく

   2.  よくかんで食べる

   3. 野菜、くだものなど食物繊維をよく取る

    4. お茶をよく飲む

   5. タバコは吸わない

   6. かかりつけ医を持っている

    7. 自立心が強い

   8. 気分転換のための活動をしている

    9. 新聞をよく読む

   10.  テレビをよく見る

  11.  外出をすることが多い

  12.  昼寝・起床時刻が規則的

 

  何時までも智的にアクテイブでいることらしい。     

       「十老人の長寿の歌」 (中国)

 

1人の旅行く男、海辺で出会った十老人 いずれも歳は百を越え、元気はつらつ驚く若さ そこで旅人膝を折り、長寿の秘訣をお聞かせ下され

 1の老人ひげひねりつつ、酒はほどほどおぼれない

 2の老人にっこり笑い、食後に散歩を欠かさない

 3の老人うなずきながら、食事はあっさり精進もので

 4の老人杖つきながら、絶えずゆっくり歩くこと

 5の老人は袖整えつつ、着物も自分で仕立て上げ

 6の老人手で弧を描き、太極拳をたゆまずに

 7の老人大鼻さすり、窓開け放って風通し

 8の老人赤頬なでて、日向で日を浴び黒々日焼け

 9の老人ちょび髭まさぐり、早寝早起き怠らず

10の老人顔晴れ晴れと心のびやか憂いなし

十老人の言葉貴く、一つ一つに妙諦こもる教えに従い努めるならば、長寿全ううたがうなかれ

  (「中国人の発想80の智慧」より)                                

ある八十をかなり越えた人の言葉である。「立っているだけでもいいんですよ」と。 現実にその歳になると実感がある言葉である。 何をするにも億劫になる年頃になるとそれなりに心がけることが分かるようになる。                                                                                 2007611日)

 

(註)田丸謙二先生(東京大学名誉教授:学士院賞)は触媒科学の泰斗で、われわれより一廻り上の亥歳。今も矍鑠として、学校教育に関して活発な発言をされている。

田丸謙二先生ホームページ:http://www6.ocn.ne.jp/~kenzitmr/index.html

(12) 長寿秘訣:人は八十を過ぎてようやく熟す より