奇妙なケシの花

 

植物を育てていると毎年あっと驚くようなことが一二度は起こる。

 

写真1は、娘の結婚式のあとのレセプションのあったスタンフォード大学教授のお宅の庭で貰ってきた種をまいて毎年我が家の庭で咲くケシである。ケンタとアヤの親である娘夫婦はスタンフォードの同級生なので結婚式は大学に近いサラトーガで挙げた。十数年前のことである。

 

ところが、何年か後に写真2のような変種があらわれ、それがまた毎年庭のどこかに数本咲くようになった。花びらがぎっしりで何処に雌しべがあるのかも分からないが、種はちゃんと出来て、次の年には同じ変種の花が咲くのである。あまり好きな花とはいえないが、これも何かのご縁と、抜かないようにしている。

このような変種が出来る理由は、我が家には他の種類のケシも何種類かあって、それとの交配したものらしい。

 

他の種類のケシの幾つかは、モネの絵によく描かれているケシと同じ種類のもので、イタリア、フランス、ドイツの各地で見かける。最初パリでよく見かけたときに種を取りたいと思ったが機会がなかった。ところが、その2~3年後ロンドンで泊まった宿の庭に白やピンクなのも混ざって咲いていた。早速宿主の許しを得て種をとり、持ち帰って植えたのが始まりである。その後日本でも八重の種類の種を見つけて植えたので、スタンフォードからのケシはそれと交配したのかもしれない。その後日本からの八重は生えなくなった。

 

ところが、数日前に写真3のような別の変種が咲いているのを見つけた。こんなケシの花は見たことがなく、驚いている。その茎や葉からみてスタンフォードからのが変化したことは明らかである。何との交配なのか見当もつかない。

 

この花に種が出来るようにさせてやれば、来年には数が増えることは間違いないと思う。

 

写真1 貰ってきたケシ

 

写真2 数年たって変化したケシ

 

写真3 また変化したケシ

 

 

中村省一郎

6-16-2011