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健忘症予防への期待

 

老年になって起こる痴呆の主なものに、脳血管性痴呆と老年痴呆(アルツハイマー型 老年痴呆)がある。この老年痴呆は、原因も治療方法も現在は不明で、医学界も全力で取り組んでいる。その中で、パソプレッシンというタンパク質が注目されている。


パソプレッシンは大脳にあって、記憶の保持・学習機能・神経伝達に関与しているホルモンで、 プロリルエンドペプチターゼ(PEP)という酵素によって分解される。本来、この二つはバランスが取れて、正常なシステムとして働いているが、何らか 原因でバランス調節がくずれ、例えばPEPがパソプレッシンを異常に分解する事により、記憶や学習能力を低下させ、これが痴呆症状の発現に関係があるので は?・・と考えられている。


(株)月桂冠総合研究所のグループは、PEPの働きを阻害する物質が、 日本酒の中に3種類、酒粕中にも3種類含まれている事を発見し、マウスによる実験でその効果を確認した。

 

また、S-アデノシルメチオニンと呼ばれる医薬品として認められている物質を酵母が含んでいる他、清酒中のペプチドが痴呆症の発症させる物質の働きを抑制する。


この事から、酒粕が健忘症の予防に役立つのではないかと、 期待される。