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産業革命の時代の化学技術

 

英国の産業革命の時代の英国の化学技術の発展に目をむけると、無機の分野では硫酸や石灰の大量生産法、またガラスの連続製造法が発達した。有機化学に関しては、英国で需要が高かったのは繊維工業で使う染料をタールから作る技術であった。タールは石炭からガスとコークスを作る時に出る副産物として大量発生した。

 

ウイリアムパーキンは15歳の時ロンドンの王立大学に入学し、リービッヒに学んだウイルヘルムホフマン教授のもとで有機化学を学んだ。まもなくホフマンの助手となりキニーネを合成で作る実験の仕事が与えられていた。1856年ホフマンがドイツに一時帰国している間に、パーキンは自分のアパートでその実験をし、その途中紫色の染料をタールから作る方法を発見した。直ちに特許をとり、資金源が見つかってから企業化に成功した。その後も他の色の染料の製法を発明した。彼の工場のそばを流れるグランドユニオンオンカナールの色は工場の作業により毎週色が変わると言われた。当時の繊維工業では染料は非常に高価であったので、飛ぶように売れて大きな利益を上げ、パーキンは大金持ちとなった。

 

しかしドイツのBASFがものすごい勢いで技術的にも市場獲得でも追い上げてきて競争に苦しくなり、1872年にパーキンは会社を売ってしまった。

 

参考資料