オランダの通商及び植民地政策の歴史

 

はじめに

 

オランダは17世紀初頭から19世紀半ばに日本の文化に大きな影響を与えた。その一面を西村さんが「科学史の雑記帳・蘭学から洋学(英、仏、独)へ」において説明されている。オランダが日本へやってくる前、ポルトガルが日本へカトリックの宣教師を送り込んでいた。また16世紀にスペインが世界最大の強国で、ヨーロッパを支配し、アメリカ大陸に広大な植民地を開発していた。これらのことを考えると、なぜオランダだけが長崎の出島を通してではあったが、日本と2世紀半の長い期間、日本との安定した関係を持ち続けたのであろうかという疑問がわく。

 

これらの疑問を解くために、いくつかの文献を読んだ。そこから得られた情報と答えの要点を二三の連続記事に分けて掲載する予定である。

 

中村省一郎