電子辞書とiPadiPod

 

電子辞書が出回りはじめてから何年も経つのだろうが、使い始めたのは比較的最近である。最近英語の小説を読むことが多いが、専門書とは違ってけっこう知らない単語に出会う。知らないまま読み続けても小説の筋は分るけれども、細かいところまで理解するには字引が必要になる。特に英国人作者の書いたものは言い回しも米国のより分りにくいところが多い。そこで、もう一度英語の勉強をしなおすつもりで、知らない言葉を徹底的に字引で調べて読むことにした。

 

小説をよむのに辞書が要るのは英語が母国語でないせいと思っていたが、ある記事によれば、米英人でも数ページに一度くらいは必ず知らない単語が出てくるというので、驚きもし安心もした。英語の単語では、短い言葉ほど裏のそのまた裏の意味があり、奥が深いことが少くない。

 

和英辞典は何冊か持っているが、最もよく使うのはRandom HouseCollege Dictionaryであり、これでも分らないときはRandom HouseUnabridged Dictionaryを用いることになるが、一語一語非常に時間がかかる。

 

一方、私自身インターネットでWeblioweblio.co.jp)を時々使ってきたが、コンピューターの前に座って使わなければならないので、小説を読むときにいつも使うには不便である。昭子が5~6年前に買った電子辞書はベーシックジーニアス英和辞典で、最近になって使ってみたのだが、手間が省け便利であることがわかった。しかしこの電子辞書では英国人著者の小説に出てきて分らない言葉を調べようとすると、半分以上はNo Recordという返事が返ってくる。

 

そこで、よりよい電子辞書がないかを調べたところ、Oxford大学編集のLingoという英英電子辞書が見つかったので買い求めた。この電子辞書は英英辞典では値段が最も高いが、英語から多数の他の国語への翻訳も含まれていて、出てこない単語もないことはないが、ベーシックジーニアスに比べると遥かに優れていて、ほぼ満足である。

 

しかし最近iPadを入手してから、インターネットのWeblioの利用価値が大幅に高まった。その理由は二つあって、第一は、iPadではインターネットがラップトップでよりはるかに早く働くから当然Weblioもラップトップでより何倍も早い、第二はWeblioで見つからない言葉はほとんどなく、また言葉の使用例も実にたくさん、しかも分りやすく表示されている。発音の音声を聞くことが出来、また言葉の組み合わせで引くこともできる。この点でLingoよりも優れているといえる。iPadWifiのあるところなら、持ち運びも簡単で、本を読みながら膝において使うことが出来、画面がLingoより広いので、多くの内容を見るのに便利である。

 

しかし、弱点もある。昭子がiPadをひどく気に入ってしまい、なかなかもどってこなくなった上、日本に長く滞在するときも持って行きそうな気配でもある。というわけで、もう一つ買うか他の方法を探すかの選択に迫られた。全く同じもの(iPad)をすぐに買う気もしないので、iPod-Touchを注文した。iPodは画面は4分の1くらいではるかに軽く、インターネットが出来、Weblioも出来るはずで、値段は半分以下だ。配達されてから使ってみるまでは未知数があったが、だめならLingoをえばよいと腹をくくった。iPod-Touch の利点は、小型でポケットに収まり、旅行中Wifiのあるところならインターネットが使えることである。

 

iPodはアマゾンで注文してから4日目には配達された。iPodiPadよりずっと小型だが、機能はほとんど変わらない。画面が小さくなるので読みくいのではないかと懸念したが、ウェブページは余白抜きで表示されるので、特に拡大しなくても十分読める。それに必要なときには、2本の指で画面を拡大することも出来る。値段はアマゾンで190ドル、電子辞書よりも安く、大きさと重量は薄手小型のカメラと変わらない(重量は100gでiPadの約10%)。Weblioも含めてインターネットが出来、さらにSkypeにより世界中非常に安価に電話がかけられることもありがたい。

 

一つだけ苦労したことは、何の手引きも付いてこず、最初どうしたら設定できるのか全く分らないことであった。インターネットでしらべて分ったのだが、iTune.comPCで開き、iPodiPadも同じ)をPCにつなぎ、ソフトをダウンロードするところからはじめて、この装置が働きだした。アップルの製品はウイルス対策用の費用がかからないことも大きな利点である。

 

Wifiとは無線のインターネット接続の機能で、我が家ではコンピュータはすべてインターネットに接続している。密集した都会ではWifiの電波は無数に行きかっているが、ほとんどはパスワードがなければはいれない。しかしパスワード無しでも間違えなく使えるところは、マクドナルド、スターバックス、いくつかのショッピングセンター、と少数の空港。ところがYouTubeによるとパスワードの要るWifiでもadminをパスワードに使えばどこのWifiにでも入れるというのだが、これは嘘である。

 

中村省一郎 1-22-012