きりたんぽ

 

きりたんぽは秋田の名物というが新年に入るまで全然興味はなかった。しかし今度の春に東北旅行をすることを考えているうちに、昭子がきりたんぽを食べてみたいので秋田にも行きたいと言い出した。これがきっかけで、きりたんぽとは何かを調べることになったが、ご飯をすり鉢でかなり潰してから棒に巻きつけて炭火で焼いたものであることがわかった。これなら焼きおにぎりの親類のようなもので、最初あまり魅力は感じなかったが、作るのは困難ではなさそうだし、棒を用意するのは材木屋で直径5mmくらいの長い円柱の棒を売っているのでこれを切ればよく、棒だけはあっという間に出来てしまった。

 

ご飯は、マッシュポテトを作る道具で潰し、棒にまきつけてから電気コンロで焼いてみた。棒に巻きつける理由というのは、いろりで焼くのに都合のよいやり方で、電気コンロやオブンが主体の台所ではあまり便利のよいものではないことが分ってきた。

 

何度かの試行錯誤の後、だんご位の大きさに丸め、棒は使わず、鉄板の上に押し付けて平たくし、ブロイル(上から熱が来る)で焦げ目をつけるやり方に落ち着いた。

 

さて食べ方であるが、秋田のきりたんぽは野菜と豚肉の鍋物を作り、そこで煮て食べるという。そのとうりにしてみたら、なるほど、名物といわれるだけあって、特徴があり、旨く楽しい食べ物であることが分った。

 

ただ、我が家のは少し変化し、野菜と豚肉の汁を作るときキムチを野菜として使いトーフを入れる。汁のだしにはガラスープの粉か、だしの粉を入れる。豚肉には薄切りで少量のばら肉がよい。こうすると、発酵した白菜の酸味とキムチ特有のピリッとした味が加わり、実に旨い。正月以来何度も食べている。

 

中村省一郎 1-22-012