中村さんのトウゴマの記事で思い出した故郷風景

‐ヒマ・ケシ・アサ‐

武山高之(2005.5.29記)

 

2013420日記載の中村省一郎さんのライシン(トウゴマ)の記事に、ヒマの実の写真があります。戦後の小学生・中学生時代を農村で過ごした私にとって、懐かしい写真です。

家の周りの菜園には、いつも数本のヒマが植わっていました。

ヒマの他に、大きな花が咲くケシも植わっていました。ヒナゲシではありません。緑色の実にナイフを入れると、白い液が出るアヘンを採るケシです。これも数本はいつも植わっていました。

また、山の畠には大量のアサが植わっていました。これはいま問題になっている大麻と同じ茎・葉をしていました。素人には区別ができません。

いまは、このヒマ・ケシ・アサは完全に故郷の風景から消えています。戦後、栽培の規制がかかったからでしょう。私の故郷は高知県日高村です。思い出だけに残っている懐かしい風景です。

ヒマからヒマシ油が取れることは当時から知っていました。しかし、その実を集めても、搾油して下剤や工業油にしたことはありませんでした。ケシは観賞用だったと思います。もちろん、アヘンを取ったことはありません。アサはヒモやロープにして広く利用していました。麻薬になることは知りませんでした。

ヒマ・ケシ・アサを薬草として使った記憶はありませんでしたが、家の周りには薬草園のように、たくさんの薬草があり、祖母はよく利用していました。

センブリ・ウスバサイシン・マタタビ・ニッケイは裏山にありました。ネコが病気になると、マタタビを採ってきて与えていました。ゲンノショウコ・ドクダミ・ユキノシタも庭の片隅に生えており、利用していました。

梅エキス・梅肉エキスは自製していました。

 

現代のように薬局に薬が溢れていることはなく、貧しい時代の思い出です。