詐欺師からのメール

 

昨日早朝メールをあけると、サンデイエゴに住む知人からのメールが入っていた。読むと、今北アイルランドのベルファストに観光で来ているが、強盗にクレデイットカードを取られ、帰りの飛行機は5時間くらいで出発なのに、ホテルに払えなく荷物も取らせてくれないという。何とか助けてほしい。$2150あれば済むのでウェスターンユニオンから送金してほしい、という。

 

その知人がこれまでヨーロッパに旅行したことを聞いたことがないし、今の季節にベルファストに観光というのも少し変な気はしたが、有り得ないことではない。眠たい目をこすりながらメールを読んだのだが、なぜか文面が知人のいつもの書き方と違っていることを感じた。彼は私に対して非常に礼儀正しい。今回のメールではその礼儀正しさが感じられず、英語の書き方も文章が長く、スペルに誤りはないが、句読点の使い方が非常に雑である。しかし本当にその知人が災難にあっているなら助けてやらねばならない。書き方が異なるのは突然の災いのために混乱しているせいかも知れない。

 

だから数回メールをやり取りした後でウェスターンユニオンに出かけることにした。そのときラップトップも持って出た。最寄のマクドナルドにゆけばWifiが使えるからである。

 

送金の手続をしてその確認番号を電子メールで送れば向こうで金が受け取れる仕組みになっている。しかし私のバンクカードからの$2160の払いは拒否された。これを可能にするためには銀行に出向かなくてはならないが、銀行が開くまで1時間以上待たなければならない。そこでマクドナルドからメールでそのことを書き、さらにあんたが本人かどうかの確認のため、あんたの妻の名前、私の妻の名前、私とどこで最初に知り合ったか、などの情報を送ってくれたら、銀行で現金を出しウェスターンユニオンに払うつもりだとメールに書いた。

 

先方では今か今かとコンピュータを見つめているはずである。しかし30分待ったが返事はなかった。これで、この件は詐欺事件であることが明らかになり、損を免れたのであった。しかし、バンクカードの使用を差し止められ、結局銀行に出向いて事情を説明し、差し止めの解除をしてもらった。朝早くから昼までの時間が全く無駄になってしまった。

 

中村省一郎  4-22-2013