スチロフォームの不思議     

 

陶芸家訪問番組の録画を見る機会があった。珍しい方法を用いていて、花瓶を作るのに、まず花瓶の内部空間の形をスチロフォームで作っておいて、そのまわりに粘土を貼り付けてゆく。スチロフォームの芯をはずすことはもちろん不可能である。どうするのかと思ったら、粘土細工が終了してから、シンナーを注ぎ込む。そうするとステイロフォームの芯は溶けてシンナーと混ざった液体となってしまうので、粘土の花瓶を傾けて注ぎだせば全部なくなるという仕掛けであった。面白い。

 

しかし、簡単にスチロフォームで自由な形が出来るものであるのか疑問に思った。そこでスチロフォームの成型の方法を調べてみると、次の順で成型加工が行われている。(1)ポリスチレンの細かい玉に揮発性の有機物を吸い込ませる。(2)多数の玉を成型加工の型につぎ込み、過熱し真空にすると、玉が膨張して型の中を充満させる。スチロフォームの製品にはさまざまな形があるが、みなこの原理によって加工されていることがわかった。

 

大型の装置が必要であり、大量生産にはよいが、個人が手軽に用いることはできない。そこで、石膏を型にはめて同じ形のものを複数作るようなやり方で、石膏のかわりにスチロフォームを使う方法がないかを調べたら答えはあった。スチロフォームではなくウレタンフォームを使う。ウレタンフォームは二つの有機液を混ぜると2分ほどで泡が出て膨張し固まる。したがって、成型の型につぎ込めば、数分で望みの成型加工ができることになる。この方法は包装の際の隙間の充填や壁の断熱にもつかわれている。

 

今のところ私の知識はここまでである。スチロフォームとウレタンフォームは分子構造的にどのように違うのか。またウレタンフォームもシンナーに溶けるのかわからない。またシンナーに溶るスチロフォームの分子の大きさはどのくらいなのだろう。どなたかに教えていただけるとありがたい。

 

中村省一郎  1-28-2013