菩提樹とは     

 

菩提樹という木の名前を知らない日本人はいないだろう。なぜらなシューベルト作曲冬の旅のなかのDer Lindenbaumと題のつけられた歌が菩提樹と訳されて、合唱曲として小中学校でよく歌われているからである。ところが植物としての菩提樹を見たことがあるいかと聞かれれば、知らなかったというのが普通ではないだろうか。

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菩提樹という日本語から検索してみると、ウィキペヂア日本語版で次のような説明がでてきた:

1.                              1. インド原産のクワ科イチジク属の常緑高木インドボダイジュゴータマ・ブッダの菩提樹を参照

2.                              2. 中国原産のシナノキ科シナノキ属の落葉高木ボダイジュ(Tilia miqueliana)

3.                              3.  2に近縁な、ヨーロッパ原産のセイヨウシナノキ(Tilia x europaea)など、シナノキ属の植物。

4.                              4.  3による、シューベルトの歌曲Der Lindenbaumの日本語名。歌曲集『冬の旅』第5曲。

5.                               

Lindenbaum は英語ではLinden tree。3個の写真を下に示すが、花は葉から直接出ていて非常に珍しい種類の木である。これなら筆者が大学で教えていたころ構内のよく歩いた道の横に生えていて、何の木だろうと何度も思ったことがあり、その謎が今解けた

 

  

 

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一方和英辞書には菩提樹をBanyan treeと訳しているのがある。Banyan treeはインド地方に生息するクワ科イチジク属の巨木である。この記述はウィキペヂア日本語版の1に該当している。

 

 

紀元前5世紀頃、インドで釈迦が菩提樹(ボダイジュ)の木の下で悟りを開いたと言われているのはこの木のことである。  ところがBanyan treeは熱帯の植物で、中国では生えない。そこでBanyan treenと葉の形のにているシナノキ科シナノキ属の木を菩提樹と呼ぶことにしたようだ。Lindenbaumは西洋シナノキとも呼ばれ中国シナノキとにているため、シューベルトのDer Lindenbaumの訳をするとき西洋シナノキも菩提樹にしてしまったのである。ややこしいわけだ。

 

中村省一郎 10−22−2014