平成261117

西 村 三千男

連載「余談・ドイツ化学史の旅・パート4

18回 カールさんのお宅訪問

旅・パート3の時(2010.6.10)、事前にカールさんとの面談をセットしていたのは、伊藤さんご夫妻にカールさんを紹介する目的であった。「カールさん Who?」は後述。今回の旅では、カールさんと会う計画は無かった。ただ旅立ちの前に、旅先で何事かあったら緊急時対応を頼む・・・とドイツ旅行のスケジュールを連絡しておいた。我々がミュンヘン到着するタイミングを見計らって、カールさんの方から6/22()の面談を申し入れてきた。伊藤さんご夫妻と西村夫妻を食事に誘いたい・・・と。両親の親しい友人がミュンヘンに来訪するのを歓迎する趣旨である。

 

グループが現地解散する6/22()の午前11時頃、カールさんが我々のホテル(Hotel Torbräu )に来訪、伊藤さんご夫妻と面談した。その後、伊藤さんは他のメンバーと共に空港へ向かい帰国の途についた。一方、西村夫婦はカールさんからランチに招かれた。車に乗ってから、行き先が前回招かれた夫人の共同経営するレストランではなく、自宅であることが判った。郊外のとても広い庭の付いた、古い、古い戸建ての自宅へ案内された。敢えて、DIYの仕事が沢山ある中古住宅を購入したとのことであった。木漏れ日の中、ウッドデッキのテーブルで夫人の手料理のおもてなしを受けた。

 

写真1.  IMG_4391.JPG (食事中)

 

写真2.  IMG_4396.JPG (食後)

なお、西村は同日夕刻のフライトでフィレンツェへ移動するスケジュールであった。食後、頃合いをみてミュンヘン空港へ送ると言われたが、途中のS-Bahn オスト駅(Ostbahnhof)で降ろしてもらった。カールさんは我々を送るつもりで、食事中はノンアルコールビールを飲んでいたらしい。

 

「カールさん Who?」についてはアイソマーズ通信2010年号に紹介済みであるが、今日的にもう一度修正紹介しよう。

 

     連載「余談・ドイツ化学史の旅」 第17回 カールさんのレストラン

http://isomers.ismr.us/isomers2010/annex317.htm

 

カールさんは日独混血の異色のマルチタレントである。日独バイリンガルで、イッセー尾形のドイツ公演を同時通訳した。音楽分野での活躍を朝日新聞社の隔週刊雑誌「AERA」に紹介されたこともある。現在は私立高校の校長先生である。

 

前回は、伊藤さんのお孫さんのピアノ留学が決定前であった。少しでも参考になる情報が得られるかも知れない・・・と、カールさんを伊藤さんに紹介した。今回の旅では、伊藤さんのお孫さんのベルリン芸大留学が確定済みであり、伊藤さん側にわざわざ面談して尋ねる具体的な質問も無かった。

 

西村家は、カールさんのご両親と約48年間に亘る交遊歴がある。父のGMさんはドイツ人彫金師、母のKMさんは日本人実業家である。その昔、西村がデュッセルドルフに駐在した際に、一つ屋根の下に住んだことがご縁の始まりであった。家内は、KMさんの会社に日常的に出入りしている。一昨年、KMさんは事業を長男に引き継いで、現役から引退した。引退して閑になったKMさんと家内の交友はいっそう密になっている。父のGMさんは彫金の仕事を継続しながら、毎週末は伊豆の隠れ家に籠もり、年に12度はミュンヘンの別宅で過ごす。仙人のような暮らしぶりである。自覚的に心臓に少々不安がある・・・と言って、西村の主治医を紹介して欲しいと頼まれた。本年5月にS病院へ同道案内して、U先生の診察を受けた。kein Problem” セーフであった。カールさんはこの両親の次男である。

 

                                                           (つづく)