平成261218

西 村 三千男

連載「余談・ドイツ化学史の旅・パート4

23回 全日空の「翼の王国」、「AZURE・アズール」

 

次回の「ドイツ化学史の旅」は番外編として「ロンドン・グラスゴー訪問」を予定している。去る9月末、その参考資料として、武山さんが旅仲間に全日空「翼の王国」のバックナンバー(200212月号)から「長州ファイブ」の記事コピーを送ってくれた。

 

「翼の王国」は全日空グループの月刊機内誌である。昭和35年創刊であるから54年の長い伝統をもっている。機内に置かれている雑誌の表紙に「自由にお持ち帰り下さい」と書かれている。ANAプレミアムメンバーには7~8年前まで、毎月無料で自宅へ郵送配本されていた。誌面には味わい深い記事と洗練された広告が満載されていたが、A4の分厚い雑誌で保存スペースに困って古い号から処分して、手許にバックナンバーは残していない。冒頭の、武山さんが仲間にコピーを配った記事は200212月号に掲載であるから、当該号も拙宅へ届いていた筈であるが、当時は「長州ファイブ」に関心が薄くて全く憶えていなかった。

 

2008年から、全日空は「翼の王国」の無料配本を中止し、希望者に有料配本するよう制度を改めた。それと同時に、ANAプレミアムメンバー限定の新会員誌として「AZURE・アズール」(季刊)を創刊し、自宅へ無料配本を始めた。毎号概ねA4 x 75ページで「翼の王国」よりずっと薄い。誌名”AZURE” は英語で、「晴れ渡った空のような青」を意味する。青は全日空のコーポレートカラーである。語源的にはコートダジュールのフランス語 d’azur、青色顔料ラピス・ラズリのペルシャ語と繋がっているらしい。この原稿を推敲している日(2014.11.29) 2014年冬号が届いた。

 

                                    (つづく)