石油価格安の原因はアメリカ

 

石油安の原因はIsisではないかと書いたが、もっとも大きな原因はアメリカのシェイルオイル生産の急激な増大のようである。ヨーロッパと中国の不況も大きな影響をしている。今日からウイーンでOPECの会議が開かれ、各国の生産量を制限するかどうかが議論される。しかしサウジアラビア、イランなどの主な石油国では、値段がさらに下がっても生産量を減らす意思のないことが、報道されている。

 

しかもアラビアの意思は、安値を続けることのよって、アメリカのシェイルオイル業者を破産させるつもりであることが伝えられている。

 

一方アメリカのPBSの経済ニュースによれば、現在バレルあたり75ドルにまで下がった原油は、来夏までにはさらに50ドルくらいにまで下がると予想されている。今年の夏まではガソリンの値段がガロンあたり4ドル弱だったのが、現在は2.8ドル。原油が50ドルまで下がると、ガソリンはガロンあたり2ドル以下になるだろうと予測している。(ガロン=.6L)

 

アメリカの石油産業では、急に来た原油安のため大慌で操業の縮小や企業の統合が始まった。コスト高のシェイルオイル生産業者はつぶれるだろうが、効率を上げることで対処する会社が増えるため、石油安も悪いことばかりではなさそうである。いずれにしても、安い石油が経済にもたらす影響は大きい。

 

中村省一郎   11−26−2014