ルーブル下落と世界の動向

 

ロシアのルーブルの為替レートはこの1年で、ドルに対して63%低下し、円に対しても73%に低下した。理由の一つにドルが上昇したことが挙げられるが、欧米の経済的封鎖によるロシア経済の困窮が主な原因である。ロシアの主な輸出品は石油と天然ガスであるが、現在欧米には石油を売ることが出来ない。ロシアは外貨の大幅な不足に陥り、物資の輸入に困難をもたらしている。

 

ドイツはアメリカのロシアに対する経済封鎖に従いながらも、ロシアと協力の道を常に残している。

 

ルーブルの下落と比例して大きくなったのは、ロシアと中国の結びつきである。ロシアは中国にとって隣接の国で、石油はパイプラインで買えるし、輸出は鉄道で他の輸送機関よりははるかに安い運搬費でロシアに運び込むことが出来る。政治的にもロシアと中国はお互いに支持し合う理由がそろっている。

 

しかし注目すべきことの一つは、ロシアと中国間の貿易ではドルを使わず、直接ルーブルとユアンを用いて決済することを行っていることである。ドル抜きの決済は世界中に広がり始める傾向があり、このことはドルにとって将来大きな影響をもたらし、アメリカの威信を覆すような結果にいたらせる可能性がある。世界の動向を把握するのに役立つ重要な指標になった。

 

 

1ドル対ルーブル(6 Dec 2014までの1年間の変動)約63%に低下

 

1円対ルーブル(6 Dec 2014までの1年間の変動)約73%に低下

 

1ドル対円(6 Dec 2014までの1年間の変動)約85%に低下

 

1ドル対ユーロ(6 Dec 2014までの1年間の変動)約90%に低下

 

Ref  http://www.x-rates.com/graph/?from=JPY&to=USD

 

中村省一郎   1262014