荷物を運ぶロボット

 

オハイオ州立大学の付属病院は巨大病院で、部屋番号だけを知らされてはじめてそこへたどり着くのは容易ではない。この夏そんなことがあって、間違って地下の長い廊下に迷い込んでしまった。驚いたことには人はだれもおらず、荷物を積んだ四輪の荷台が廊下の進行方向右側を人の歩くくらいの速度で行き来していて、それぞれ異なった曲がり角から現れまた消えていった。

 

これを見て直ちにロボットの荷台が、入力された行き先の情報に従って、無人で荷物を運んでいることが理解できた。そのロボットが、エレベーターで上の階まで行っているかどうかは調べるひまがなかったが、必要となれば困難なことではないだろう。このロボットは障害物がある場合はどうするのかをためしてみたかったので、まえに立ちはだかってみたところ、2mくらいのところで止まり、こちらが退くとまた動き出す。

 

話はかわるが、アマゾン社は大きなインターネット販売会社で、その倉庫でロボットが大活躍をしているという記事が数日前の新聞にでていた。このロボットは、7段くらいに積み上げた棚を下から持ち上げ、指定された場所まではこぶ。巨大な倉庫で働いているのは多数のボットだけで、人間はだれも入らないのである。ロボットのおかげで、出荷品の取り出しは非常に正確で早いという。アマゾン社はこのロボットを開発した会社をそっくり買取ってってしまった。

 

自動車でさえロボットが運転してくれる時代に来ていることを考えると、上に記した2つの例は驚くべきことではないかもしれない。将来さまざまなところで直接ロボットの世話になる時がくるだろう。

 

中村省一郎  12−5−2014