平成2797

西 村 三千男

 

連載「余談・ドイツ化学史の旅・番外編」

 

6回 ロンドン・ヒースロー空港の顧客「不」満足度 〜 (4) 新ターミナル2 到着

 

ヒースロー空港には5つのターミナルビル(1,2,3,4 & 5)がやや雑然と配置されている。この中で最新のターミナルは20146月に改築竣工したターミナル2(T2)である。旧T2が手狭になり、老朽化も進んだため、2008年から閉鎖して増改築して、20146月に新T2として供用開始した。空港当局は、新T2を「最新のIT技術で装備した世界最先端のターミナルビル」、「21世紀の大聖堂」などと誇らしく広報している。この日(2015.6.7)、我が搭乗機は新T2に定時着陸した。ヒースロー空港では各ターミナルを主要な航空連合別に集約して割り付けている。今や世界中のハブ空港は、乗り継ぎ客の利便性を重視して、航空連合別にターミナルを集約割り付けする流儀が一般的である。新T2はスターアライアンスグループの割り当て区分である。搭乗機、ジャーマンウイングスはルフトハンザ航空の傘下であるからスターアライアンスメンバーであり、当然T2に着陸した。空港が自慢するフリーWi-Fiも、ネット接続済みタブレットも出発客を対象にした出発ロビーのハナシであって、到着ロビーでは試してみる機会は勿論無い。ここから、黄色い標識板「Terminal 2 Arrival」に従って進むと、第3回に述べた入国審査、長蛇の列へと繋がってゆくのである。ターミナルビルは新築されて「最新のIT技術で装備した世界最先端」となっても、肝心の入国審査は旧態然としている。既述の通りこの日の入国審査には1.5時間かかった。50年前の経験と同じ雰囲気、相変わらずの長蛇の列で進歩がない。

出発ロビーの「顧客不満足度」の様子は次回紹介する。

 

(つづく)