平成2797

西 村 三千男

 

連載「余談・ドイツ化学史の旅・番外編」

 

7回 ロンドン・ヒースロー空港の顧客「不」満足度 〜 (5) 新ターミナル2 出発

 

前回は新T2・到着ロビーの「顧客不満足度」を述べた。今回は、散々な目にあった出発ロビーのドタバタ騒動につぃて紹介する。

この旅の最終日(6/15)は、最終滞在地エディンバラからロンドン・ヒースロー空港(LHR)を経由して東京(羽田)へ帰国した。LHR空港では乗り継ぎ標準時間を―ターミナルを移動して乗り継ぐ場合:120分(同じターミナル内乗り継ぎなら:60分)―としている。この日は更に余裕を見て乗り継ぎ時間を150分として計画していた。

 

エディンバラ〜ロンドンのフライトはBritish Airways, 到着したのはBAのハブ・ターミナルT5であった。帰国便はスターアライアンスメンバー全日空であるから、新T2からの出発である。LHR空港の各ターミナル(T1,T2,T3,T4,T5)間の移動手段はマチマチである。T1,T2,T3相互は歩いて移動するが、T5から新T2への移動は市中へ行く高速電車(Heathrow Express)を利用する。空港内移動は運賃無料である。不慣れな旅行客には判り難い仕組みである。ルールが複雑であるから、事前によくチェックしておかないと現地でまごつく。

 

不運にも、この日のエディンバラ〜ロンドンのフライトは出発時点から約1時間遅延した。十二分にとった筈の乗り継ぎ時間150分は、この遅延で90分まで目減りした。更に不運なことにエディンバラ空港で手荷物を東京(羽田)へスルーチェックイン出来なかった。T5到着Baggage Claimで荷物を一旦受け取って、やっとの思いで新T2のチェックインカウンターに辿り着いた時にはかなり時間が切迫していて、大部分の乗客のチェックインは済んでいた。カウンター内の女性クラークは、親切で、機転が利いた。直ぐに航空機側に電話連絡して、チェックイン手続きを進め、セキュリティチェックは特別のクイックレーンへ足早に先導してくれた。入国審査はあんなに厳格であるのと対照的に出国は無審査通過で出発ラウンジへ出た。各種のお土産品や免税品のお店に円形に囲まれていた。ここで、ゆったりとお土産の補充お買い物をする予定がまた外れた。案内板に、出発予定時刻の20分前に搭乗ゲートへ来るように、ANA機に搭乗するB46ゲートはラウンジから歩いて15分かかる・・・と表示されていた。買い物時間は殆ど残されていなかった。新鋭ターミナルビルに建て替えたのに、ラウンジからゲートへ徒歩15分とは呆れる。

 

実を申せば、ちょうど1年前(20146)の「ドイツ化学史の旅・パート4」の最終日(6/25)の帰国フライトもLHR空港をトランジットで経由した。ミュンヘンから到着したT1から新T2へ歩いて移動して乗り継いだ。全日空の同じ帰国便でT2から出発した。新T2は同月(20146)供用開始し、全日空が新T2に移動したのは2014618日であった。ちょうどその一週間後に、偶々、新T2から出発する機会を得たのであった。この日も乗り継ぎ時間を約150分みていたが、今回以上にドタバタと手間取った。殊に家内のセキュリティチェックが呆れるほど厳格で時間を要した。T1からT2へ業務引っ越ししてから一週間だから初期の不慣れやトラブルもあるだろうと好意的に解釈していた。

 

1年経っても改善されないのは、改善する意志が乏しいのだと思う。それと新T2ビルの全てが巨大すぎて、また利用客が多すぎて何かと不便であった。これと対照的にコンパクトなミュンヘン空港、スキポール空港、羽田空港国際線の方が顧客フレンドリーだと思った。

今後はなるべくヒースロー空港を利用するのを止めることにした。

 

(つづく)