平成27925

西 村 三千男

 

連載「余談・ドイツ化学史の旅・番外編」

 

10回 武山さんエンジン全開

 

今回の旅は武山さんのリーダーシップに格別お世話になった。昨年の「旅・パート4」でも武山さんの大活躍で仲間は大助かりしたのであったが、今回はそれ以上であった。事前準備でも、現地のアクションでも、帰国後のフォローでも武山さんの独擅場であった。

 

旅の事前調査は本来メンバーで分担するべきであるが、今回は殆ど全て武山さんに「おんぶにだっこ」状態となった。旅に出る約2ヶ月前(4/11)に伊藤一男さんのお孫さんのピアノ演奏会を鑑賞する機会に旅仲間が集まった。終了後、喫茶店で作業の分担を相談するのかと思ったが、既に武山さんの調査作業が進捗していて、そのコピーを仲間に配布された。武山さんからその説明を受けて、「分担」の相談はソッチノケで「Good job,有難う」の流れとなった。

 

武山さんの現地リーダーシップはロンドンでも、グラスゴーでも冴えていた。

旅の初日のロンドンで「調査は遠方のブルックウッド墓地を先に済ませ、ロンドン市内は2日目にしよう」〜「地下鉄のウォータールー駅で西南鉄道に乗り換える。大きな乗換駅で迷うかもしれないから、少し早めにホテルを出発しよう」・・・とツアーコンダクターのような気配りまで。

グラスゴーの初日も「手始めは地下鉄Hillhead駅からグラスゴー大学へ」〜「地下鉄は1日乗車券を購入しよう」・・・と行き届いた掛け声に全員が大船に乗った気分でゾロゾロ従った。

 

帰国後のフォローでも武山エンジンの全開は続いた。湖水地方の旅を追加する文野さんと別れて、伊藤さん、武山さん、西村はエディンバラで2泊して616日に帰国した。帰国直後に武山さんから受信したメールの件名を列記しよう。このリストからエンジン全開ぶりが伺える。

6/21  イギリスの旅 有力参考資料2件見付けました」

6/26  「工部大学校化学教授ダイヴァースはRoyal College of chemistry の卒業生」

6/26  「重要文献(2)」 ヘンリー・ダイアー

6/30  「岩倉使節団、グラスゴーとエジンバラ訪問地」

7/3   「旅の備忘録」 (旅のこと、すぐに忘れてしまうので、備忘録を作りました)

 

(つづく)