平成271015

西 村 三千男

 

連載「余談・ドイツ化学史の旅・番外編」

 

13回 アレキサンダー・ウイリアム・ウイリアムソン伝 (そのT)

 

犬塚孝明著「アレキサンダー・ウイリアム・ウイリアムソン伝

ヴィクトリア朝英国の化学者と近代日本

発行 ウイリアムソン先生顕彰会(会長 竹原智明)

発売 海鳥社(20150724日発売)

 

伊藤一男さんがメール(2015.9.21付け)で本書の刊行を知らせてくれた。本書の発行元「ウイリアムソン先生顕彰会」の会長・竹原智明氏は福岡正行寺の住職である。発行元に着目するとこの本の素性と性格を想像できる。

「ウイリアムソン先生顕彰会」は、会の事業目標として、第1に@ブルックウッド墓地にウイリアムソン先生ご夫妻の顕彰碑を建立すること、第2にAウイリアムソン先生の伝記を出版することを決めた。その経緯は本書の「あとがき」に詳しい。

 

1の事業目標である「顕彰碑」は20135月に完成、同年7月に除幕式を挙行した。もう一方の伝記出版は追加資料の蒐集、新たに判った関係者への取材などを積み上げこのたび出版発売となった。本書である。

 

伝記本であるから、ウイリアムソン先生の「生い立ち」(第1章)から「最晩年」(第7章)までを網羅している。蒐集した折角の写真は多数掲載している。「長州ファイブ」の受け入れ(第3章)、「薩摩スチューデント19」の受け入れ(第4章)にはそれぞれ独立の章をもうけて詳述している。

(つづく)