平成271027

西 村 三千男

 

連載「余談・ドイツ化学史の旅・番外編」

 

15回 University College London

 

幕末、日本の若者の多くが英国留学した大学はUniversity College Londonであった。素朴に「University=総合大学、College=単科大学」と翻訳すると「University College ってなーに??」と当惑することになる。ロンドン大学の公式HP冒頭には次の通り書かれている。

 

University of London

17 Colleges and 10 Institutes

The University of London consists of 17 self-governing Colleges and 10 other smaller specialist research institutes.

 

University of London は多数のCollegeresearch instituteから構成されている。ここで云うCollegeは日本の学制のXX学部ではなく△△(総合)大学のイメージらしい。University College London はその最古参の一つであった。

 

もう一つの例をオックスフォード大学に見てみよう。日本の皇族(例えば皇太子殿下、秋篠宮文仁親王)が若年時代にオックスフォードに留学されるニュース報道にはいつでも「オックスフォード大学の○○カレッジに・・・」と付記されていて気になっていた。

 

Oxford is a collegiate university, consisting of the central University and colleges.・・・・・ The 38 colleges are self-governing and financially independent institutions,・・・・・

 

OxfordUCLと比べて規模には大差があるが、構成は類似している。Collegesは運営も財務も独立している。日本にこの様な大学は聞いたことが無い。米国のことは知識がないが、米国とも異なるらしい。英国独特の学制として納得しておこう。

 

 因みに、ウイリアムソン先生のUCL化学科は法文学部(the Faculty of Arts and Laws)化学科であると前々回と前回の伝記本には明記されている。ここに云うartsは「リベラルアーツ」のartsであろう。UCLの建学の精神はliberal arts and sciencesであった。

 

                                 (つづく)