山芋の観察

 

山芋には約10種類あり、それぞれ特徴がある。最も手に入れやすいのはどこの八百屋でも売っている長いもであるが、水っぽくて粘りがない。自然薯は有名であるが実際に手に入れるのは非常に困難であろう。

 

我が家では、二種類の山芋を栽培している。一つは手芋に近い種類で、手芋ほどには分岐しないが卸すと手芋に似てこってりとしてる(手芋風と呼ぼう)。ただ植えておくと芋は地中の奥深くに出来て掘り起こせない。これを解決する方法のヒントは西村さんにいただいた、茨城県の山芋を栽培している農家が、パイプを埋めてそこに山芋を植え、秋に掘り起こすのを楽にしているという情報であった。我が家では、パイプは使わないで、厚いプラスチックをU字型に曲げて土に生め、その上に種芋を置き、土をかぶせるやり方である。パイプよりは簡単であるが、その上にごっちゃり芋が成長すると、一本一本の形はまちまちで、店で売っている山芋からは想像できない形の代物になるが、家で食べるには何の問題もない。大量に採れるので秋は食卓をにぎわす。

 

二つ目の種類の山芋はツクネ芋(下図、芋がジャガイモのように丸い)で、種芋を今年の春送ってもらった。種芋を埋めるのが5月に入ってからだったので、芽が出てきたのは6月になってからで、蔓の生長がかなり遅れた。しかし3個の種芋は全部芽をだして蔓になったので、何がしかのツクネ芋が出来ていると信じている。

我が家の手芋風にはムカゴが多数なり、秋のムカゴ飯の材料となる。ムカゴは蔓に出来る豆粒くらいの種芋で、これが落ちて次の年に芽を出して、3年くらいかかって大人の山芋になる。毎年蔓は秋になると枯れ、次の年には土中の芋が芽を出して蔓に成長する。

 

山芋には種は出来ないといわれている。手芋風には花は咲くが種は絶対に出来ない。しかしムカゴが種の役をしているので、種の保存には問題はないようだ。

 

一方、インターネットで調べた結果ではツクネ芋にはムカゴはほとんど出来ないという。それではツクネ芋には種が出来るのかも知れないと思い、注意深く観察している。確かに花は咲いたがほとんどは実がつかず枯れてしまった。しかし3個くらいの種袋をが大きくなっているではないか。ただし、植えたのが1月以上遅れているので、蔓が枯れるまでにしっかりした種に実るかどうかがまだ不明である。また、蔓を良く見ると、まだ非常に小さいがムカゴらしいものが確かに成長している。懸念なのは、日中の気温は真夏並みに高いのに、朝夕は寒いくらいに気温が下がり、葉が黄色ばんで来た事である。物事の真相を知るには、インターネットだけではあやふやで、自分で観察しないと本当のことは分からないと思うことが多い。

 

中村省一郎  9−7−2015

 

ps:

下のウェブサイトにツクネ芋にムカゴが出来たと書いてあるので読んでみたが

写真を見ると、イチョウ芋を間違ってツクネ芋と信じているようである。

http://happytomatodesu.blog96.fc2.com/blog-entry-1535.html?sp 

どうしてこんないい加減な記述を掲載するのだろう。