中村省一郎さん、3冊の本

武山高之(2016.4.21)

 

中村さんから次の3冊の本が送られてきました。

1)は前に出された本の改訂第2版です。2016.2.19出版。2)は2016.2.20出版。3)は2016.1.19出版。

この1月、2月は多忙だったようです。

 

1)GNU OCTAVE PRIMER FOR BEGINNERS

EZ Guide to the Commands and Graphics

2)GNU OCTAVE/MATLAB TUTORIAL SERIES  Volume 1    

Octave/Matlab primer and Applications

3)GNU OCTAVE/MATLAB TUTORIAL SERIES  Volume 2    

Foundation of Numerical Methods

 

本のタイトルを見て、はじめは何の本か分かりませんでした。Octaveとあるので、中村さんが京大オーケストラの出身なので、音楽に関係があるのかなと思いましたが、なかを捲るとすぐにそれは間違いであることがわかりました。

これらはコンピューター・プログラミングの本です。ネットで調べてみると、GNU OCTAVEMATLABも数値解析を目的としたプログラム言語だということが分かりました。

1)の本は初心者向けとありますが、日本の大学の工学部では学部で教えていることも知りました。

私がとくに物を知らないのかなと思い、会社の友人、近所のエンジニアリング会社や建築会社の現役の技術者に聞くと、知っている人はいませんでした。

私の娘婿が大学で環境工学を教えているので聞いてみると、このプログラム言語を知っていました。私の年代で、会社勤めをしていた技術者の多くは知らないようです。プログラム言語として聞いたことがあるのは、FORTRAN程度です。

中村さんの本の内容は、2015年度のアイソマーズ通信に紹介されています。

次をクリックしてみて下さい。

 

http://octave.ismr.us/index.htm

 

 著書1の表紙の写真は、OCTAVEを使った複雑系・フラクタルの計算図形です。著書2の表紙写真は、近年よく見かけるハップル望遠鏡で得た宇宙の観測写真です。著書3の表紙写真は気象衛星からの北米東海岸の写真です。将来、このような分野に進む学生も、第一歩として、この本を学ぶのがいいと暗示しているようです。

 著書1の著者紹介には、2005年にオハイオ州立大学機械工学の教授を退職するまで、35年間研究と教育に携わったと書かれています。1970(昭和45)から教職にあったことになります。

その間、はじめは原子炉の理論と設計、その後、関心は計算機を使った流体力学に移り、とくに心臓の血液流解析に関心を持っていたとあります。

 京都大学工業化学科で化学を学んだことはどこにも書いていませんので、学部卒業後、10年以内に完全に化学から機械工学に方向転換されたようです。

 

 以下、個人的な思い出を。正確な時期は覚えていませんが、多分昭和40年前後、私が大津の研究室で、ナイロン・テトロンの開発研究をしていた頃、中村さんが訪ねてきたことがあります。その時には、すでに専門分野を大きく変えていたように印象でした。その後、30年近く音信が途絶えておりました。

 音信が再開したのは、日経サイエンスの次の記事です。

 

http://www.nikkei-science.com/page/magazine/200012.html

 

日経サイエンス 200012月号「世界の研究室から」に掲載された「医療と科学を変えるBioMEMS」という記事でした。MEMSはMICRO  Electro Mechanical Systemの略です。この記事を読んだとき、内容が化学とあまりにも違うので、アイソマーズの中村省一郎さんかどうかわからず、日経サイエンスに問合せて、初めてアイソマーズの中村さんと確認されました。それから交流を再開し、2002年のアイソマーズ総会にも出席され、アイソマーズ通信を主宰して頂くようになりました。

 

 孫の世代で、理系に行く人がいたら、是非勧めたい本です。残念ながら、我が家にはそのような後継ぎはいません。

 

中村さんの著書をご覧になりたい人は武山に申し出て下さい。お送りします。