随想集『コロンバスにて』(中村省一郎著、Amazon.com)上巻、下巻の感想

武山文子

 

随想集『コロンバスにて』上巻、下巻を楽しく読ませて頂きました。

こんなに多くの事がレベル以上に出来るマルチ人間に尊敬と驚きでいっぱいです。

柔らかい頭と器用な手を持つ職人、高感度のセンサーを持つ食通、遊び心を持って分析する科学人だと思いました。

好奇心留まることを知らず、人・自然・動物・植物を鋭く観察して、行動する姿に、いたずらっ子の心意気を感じました。

四季折々、広大なコロンバスの庭にやって来る動物たちの描写は活き活きとして目に見えるようです。花や野菜を食べてしまう厄介者のグランドホックとのやり取りがユーモラスです。

ブルージェイの子育て観察日記は、我が家の庭の巣箱での四十雀の子育てと重なりました。親鳥は糞を外に出し巣箱をきれいにするのを私も見ました。巣立ちの時の親鳥の気配りは感動的ですね。

私たちは予告なしの巣立ちの日に立ち会いました。体の大きなお兄さんから飛び出し6羽の兄弟姉妹の小さい末っ子がやっと飛べた時は拍手でした。

 

    スタンバーグ湖での水上音楽祭にご一緒できたことは楽しい思い出になりました。美味しいオードブル、固い大きなお肉、飲み放題のワイン、ドイツ人夫妻の食べっぷりも。心地よい室内楽とフル―ト奏者のいい音色もよみがえりました。トランペットで迎えられ、花火で送られた水上音楽祭はスペシャル版でした。

    食物に関する追及もすごいです。何でも手作りして味わおうとのめり込んでゆく過程が面白いですね。異国で焼酎まで作ってしまいました。バゲットやカステラの由来など知識もいっぱい頂きました。

    お孫さんに絵本を作ってあげる優しいジージも素敵です。

    ショスタコビッチやショパンの曲が軽やかに流れる秋のピアノリサイタルのご成功をお祈りします。