ハロウィーンの頃 

 

今年のハロウィーン祭りは10月31日である。ハロウィーンが近くなるとおバケやカボチャなどを玄関に飾る家が多くなる。ハロウィーンの夜には子供たちがバケモノ、魔法使い、その他の奇妙な格好をして近所の家を訪ねて。Trick or Treatと叫んで、菓子をねだって歩く。近年日本でもこのような習慣は盛んになったようだ。

 

もともとハロウィーンはケルト人の祭りであった。3世紀にローマ人が英国島にやってきて、キリスト教を普及させるまでは、ケルト人は固有の暦と文化を持っていた。その暦では、一年と次の年の間には、どちらにも属さない一日があって、その日がハロウィーンであり、その日には死んだ人の精霊を慰めるために骸骨やバケモノの格好をして、近所を回り歩く習らわしがあった。

 

3世紀にやってきたローマ人は、宗教をキリスト教をケルト人に押し付け、暦を西暦に改めさせた。しかしそのときに、従来のハロウィーンの習慣は、キリスト教の祭りとして取りいれたのである。このように、キリスト教が土着の宗教に取り替わるときに土着の宗教の習慣を取り入れるというのは、ほかの国でもみられることで、たとえばメキシコから南米にかけて広がっていたマヤ文化の習慣は、スペイン人がキリスト教を広めた時のもとりいれられ、この地方のキリスト教の祭りには元マヤ文化の祭りが多く取り入れられているという。

 

さてハロウィーンの日には、子供が押し寄せる家のほうでも用意が必要である、つまり駄菓子などを用意しておかなくてはならない。我が家でも子供小さいときは、子供たちがTrick or Treatで近所を回りたがるので、我が家でも来れられたときのために、その用意をしたものであった。しかし、何年か前にハロウィーンで事故が(アメリカ全土で幾つか)起こったことがあった。カミソリの刃を果物のなかに隠したり、麻薬を入れた菓子を子供に与えたりしたのでる。それ以来、我が家ではハロウィーンに参加することをやめた。

 

今の家に移ってからは、近所には幼い子供がほとんど住んでいないためと、たまに来ても、道から玄関までの長い私道が急な坂道になっていて、真っ暗の夜には子供が登ってきにくいことのためか、ハロウィーンの夜に子供が訪ねてくることはほとんどない。

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ、ハロウィーンが近くなり、家の玄関をカボチャなどで飾るのを見ると秋の風情を感じる。今日の午前中車で10分くらい近所を回って、上の写真を撮った。一番上の写真を撮った(知らない人の)家では、家人が外にいたので、「写真を撮らしてくださいね」、と挨拶したら、「もちろんです」、といいながら、「カボチャが25個もあるので、1個持って行ってください」という。断ったのだが、どうしてもあげると言い張って、大きなカボチャを呉れた。

 

中村省一郎 10-19-2017