「木の葉に化けたタヌキ」

 

グラウンドホッグ(ウッドチャクとも言う)を捕まえるつもりで金網の罠を仕掛けたのだが、ラクーン(タヌキ)が入ってしまった(写真1)。

 

ラクーンは植物に被害をおよぼさないので放してやろうと思ったが、金網の中でカンカンに怒っていて、蓋を開けたら食いついて来そうな勢いなので恐ろしい。そこで梯子を持ちだして、二段上から棒を操って蓋を開き逃がしてやった。

 

さて網から出たラクーンは、あたりを見回してから近くのヒバの生け垣の枝をのぼり、2メートル位の高さまで昇ぼってから、ぐったりと座り込んでしまった。そこで私はカメラを取りに家にはいったが、戻って来てから、まだ同じ場所にいるのを確認するのに少々時間がかかった。姿勢を変えたらしく、体と枝が混然となって、体が見分けにくくなっていたが、枝を掴んでいる後足が見つかったので、ようやく体の位置がつかめた(写真2)。タヌキが木の葉に化けるというのは、こんなことなのかも知れない。

 

別の場所から、もう一度生け垣のなかをの覗きこんだら、頭と肩は見事に隠していても、胴体としっぽはまる見えであった(写真3)。長い棒の先で、トンとつついてやれる距離ではあったが、怒らせると危ないのでやめた。

中村 (2002年6月)