「沸かない大統領の卒業式訪問」

 

丁度一週間後の6月14日に、我オハイオ州立大学の卒業式があり、アメリカ大統領のブッシュ氏が招かれて、卒業生に訓示の演説を与えることになっている。しようと思えば、私も黒いガウンを着て教授席に列席できないこともない。

 

しかし、彼の評判はよくない。学園新聞に次のような記事が出ていた。「ブッシュ氏はイェール大学を卒業したが、金持ちの枠のおかげでどうにか入学できた。在学中は酒と遊びですごし、成績はほとんどCで、どうにか卒業できた。彼の教育予算に関する考え方はまったくお粗末で、また自分は特別枠で入学できたのに、現在は少数民族や貧困家庭の子弟に対する特別入学の枠に反対している。そのくせ、年収100万ドル以上の所得者には減税しようとしている。こんな大統領がきても、使い古した言葉の繰り返しを喋ることになるだけで、むだなことであろう。」

 

そういう訳で、ブッシュ氏の訪問は全然沸かない。平素の卒業式ですら、大学の周辺の交通が麻痺するのに、大統領が来るとなると警備が厳しくなり、よほど朝早く出かけないと自分の研究室にも入れなくなると思われるので、この日はゆっくり自宅で休養の予定である。

 

中村(6月7日)