中村さん
 
HPで本場のウオッカの味をお尋ねですが
遠い昔のことですっかり忘れてしまいました。
そこで、憶えている「ウオッカこぼれ話」を下記します。
 
1.「火酒」
  中学生の頃、ロシア文学の翻訳を読んでいて「火酒」に
  ウオッカとルビが振ってあるのに何度か出会いました。
  もとよりウオッカなど知っている訳も無く、注記を参照して
  「穀類からつくった蒸留酒で白樺の炭で濾過してある」と
  解説されていたのを鮮明に記憶しています。
  その後の知識では「火酒」は強い蒸留酒全般に使われるが、
  特にブランデーを指すことが多いようです。
 
2.「ガスパジンニシムラ、水は止しなさい」
  1960年代のモスクワの高級レストランで、
  時折ソ連公団の高官と会食する機会がありました。
  テーブルには赤白のワイン、シャンペン、ビール、ウオッカ、
  ミネラルウォータなど1人前6~7コのグラスが並びます。
  そして乾杯ですが、食事のスタート時だけではなく
  途中何回でも起立してウオッカで乾杯します。
  何度目かの乾杯で、酩酊してはいけないと思い
  白ワインのグラスを持って立ち上がったところ
  主賓から「ガスパジンニシムラ、水は止しなさい」と
  からかい半分にたしなめられました。
 
3.「ゴルパチョフの禁酒令」
  モスクワ大学を「全優」で卒業して知性派の大統領となった
  ミハイルセルゲイビッチゴルパチョフはソ連を大改革する
  ために厳しい禁酒令をしいたことがありました。
  新聞の小話では「その結果、ウオッカの消費量減少に相当
  する分だけ砂糖の消費量が増加した.つまり、庶民は砂糖
  からウオッカを密造して、禁酒も節酒もしなかった.」と風刺
  されました。
  砂糖もウオッカの有力な原料であると推察されます。
 
以上
                       (2002.10.23記)
西村三千男