Subject: 植物成分抽出方法の推定/その2

Date: Tue, 26 Feb 2002 10:56:37 +0900

From: 西村 三千男 <michio-nishimura@denka.co.jp>

To: 中村 省一郎 <nakamura.2@osu.edu>

 

中村さん

 

先ほどのメールは自宅で早朝書いたものでした。

今会社のデスクから「その2」で補足を書いていますが、

その都度、送信元アドレスが異なることご了解下さい。

 

1.伝統的な漢方薬の抽出と製剤化

 

漢方薬では二酸化炭素の超臨界抽出は使われていないようです。

偶然、去る2月18日に漢方薬の大手「ツムラ」の茨城工場を見学しました。

漢方薬の抽出は水を抽剤にして、常圧で約99℃で抽出し、減圧濃縮し、スプレー乾

燥し、得られた微粉末を賦形剤とともに一度タブレット化してから、粉砕分級して顆

粒製品となります。

 

2.二酸化炭素の超臨界抽出の実用化

 

二酸化炭素の臨界点は「33.1℃、73.8atm」と水等に比較しても極めてマイ

ルドです。プラントの材質も普通のステンレス鋼が使えます。

川崎にある三菱化工機という中規模のプラントメーカーが約20年前からこの技術の

研究開発に取り組んで数々の実例、ノーハウ、納入実績を蓄積しています。

医薬、食品、化粧品原料、有機天然物の「抽出、精製、乾燥、晶析」などに広く普及

してきています。

装置が「スクリーニング用の小型、開発用のパイロット、実用タイプ」等と標準化さ

れて意外に安価に提供されていますし、研究協力もしてくれるので零細企業が少ない

資金で事業化にチャレンジ出来るようです。

 

3.二酸化炭素の超臨界抽出の東京農工大学での研究

 

宮田清蔵先生が手広く研究されていました。宮田先生は昨年同大学の学長に就任され

てしまいました.。もともとは神原周先生門下で高分子がご専門ですがこの分野の成

長性に着目されました。

二酸化炭素の超臨界流体を電子デバイスのメッキに適用することを研究されて、特許

を取得し、国から5億円(?)の助成を獲得し、NPT(ナノプレーティングテクノ

ロジー)という刺激的な名称を付けて(内容的にはナノではないけれど)開発中で

す。

(ここではあまりにも脱線ですのでこのくらいで止めておきます)。

 

以上

 

 

 

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電気化学工業株式会社

 西村 三千男

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