「大澤さんのロシア旅行報告」を読んで
 
「定年退職して毎日が日曜日になったらシベリア鉄道経由で
片道1週間以上かけてモスクワへ旅をしよう」と夢想したのは35年
以上も前の古い話です。
 
当時、デュッセルドルフに駐在していて、1965~8年の3年間に
モスクワへ約15回出張しました。それはブレジネフの時代でした。
ソ連が米国に対抗する超大国で、為替レートは 
1ルーブル=1.11USドル=400円 でした。
宇宙開発では米国に圧勝していて、それがケネディ大統領の
アポロ計画を誘発したと云われています。
その科学技術の先進性の反面で、ホテルや交通機関等のインフラ
や市民生活の貧困とが著しいアンバランスでした。
 
かなりのスピードで社会制度や経済が改革され、1ヵ年でも様変わり
となり明るい将来が示唆されていると思われました。
(当時の雰囲気は今日の中国の急変貌と少し似ていると思う。)
数10年経って自分が定年退職する頃にはソ連の社会は格段に
進歩しているであろうから、シベリア鉄道を経由してこの眼で確認
しようと考えたのであります。
 
大澤さんが書かれているように、70年もの長く愚かな実験の結果
貧しい市民生活と惨めな物不足経済に陥り、
とてもワザワザ出かけて、私のかっての美しい夢想が単なる誤解
であったことを確認する気にはなりません。
 
以上
 
西村三千男