2003.3.17

西 村 三千男 記

焼酎が清酒に肉薄」 

2003.3.11付け毎日新聞朝刊にこんな見出しの記事があった。1990年代初めには国内出荷量で清酒が焼酎(甲類+乙類)の3倍近かったものが、清酒の漸減と焼酎の漸増の結果2002年には遂に同レベルとなり、本年2003年には逆転の可能性が見えてきたという。

 国税庁のホームページ(www.nta.go.jp)に酒税の課税基礎データとして酒類の出荷石数(実際はkl)が種類別、月別に公開されている。上述の新聞記事もこれでトレース出来る。焼酎の項では、甲類、乙類、合計が夫々表記されている。詳しく見ると、本格焼酎とも称される乙類焼酎が着実な伸びを示し、一方の甲類焼酎は横這いである。ここでまた乙類が甲類に肉薄し、昨年央ついに乙類の方が多くなった様である。中村さんの「焼酎の主流は甲類で、美味い乙類はその陰で細々と隠れている」とのご想像はこのデータから否定される。

 近年では高級とされる料亭などでも焼酎が当然のごとく提供される。それらの殆んどは「乙類のお湯割り」である。かって一時的にブームとなった「甲類のオンザロック」は消えてしまった。しからば統計にある甲類焼酎はどこで消費されているのか?その答えは多分、梅酒を始めとするリキュール類とカンチュウハイ等の缶詰された雑酒であろう。

                               以上