2003.3.26

イラク戦争と旧約聖書とアラビアンナイト

 

イラク戦争に心を痛めています。ところで毎日地図を見ていて、思い出したのが旧約聖書とアラビアンナイトです。手元にバイブル・マップがあり、今の戦場と聖書の世界とアラビアンナイトの世界を比較してみました。教養豊かなアイソマー諸氏はすでにご存知のことばかりかも知れませんが、念のため。間違っていたら、加筆訂正してください。クリスチャンではありませんので、十分な知識はありません。

 

エデンの園:チグリス・ユーフラテスに囲まれたメソポタミアの辺りにあったと言われています。とくにバグダッドより上流地域という説があります(?)。サダム・フセインの生まれ故郷の辺りですか?

 

ノアの箱舟:クルド人地域の北部、トルコ東部・アゼルバイジャン・アルメニア国境にあるアララット山に漂着したといわれています。

 

アブラハムの旅B.C20001900年ころ、アブラハムは生まれ故郷ウルからカナンに移住しました。ウルは、米英軍がユーフラテスを越えたナシリーヤの近くです。アブラハムはここからユーフラテスを遡り、バビロンを通って、シリアに向かいました。

 

バビロンの都:いま、米英軍の先端部隊が到達しているカルバラの辺りです。バグダッドの南、100キロ。B.C6世紀にユダヤ人のバビロン幽閉がありました。

 

アラビアンナイトの船乗りシンドバット:ペルシャ湾にむかって船出したのは、バスラに近いウルカスル辺りとの説があります(?)。

 

アラビアンナイトは、女性を信じられなくなったササン朝ペルシャの王が、毎晩、ベッドを共にした女性を殺したことに始まります。そこで、シエラザード姫が一案を考え、毎晩面白い物語を聞かせて、王の気持ちを変えさせました。

 

 相手が信じられなくなったフセインとブッシュに面白い話をして、殺すのをやめさせるシエラザード姫のような人はいないでしょうか。

 

 朝日新聞の社説に、〈大統領にアカデミー賞受賞の『千と千尋の神隠し』を見てほしい〉と書いてありました。宮崎監督は「正邪の対決が主題ではなく、善人も悪人も混じり合って存在する世の中で、友愛と献身を学び、智恵を発揮し、生還する少女の物語」とねらいを語っています。〈悪だとの先入観にとらわれずに接しているうちに、相手もかえ、自分も成長してゆく〉。『千と千尋』は私も孫と一緒に見ました。

 

 2月には、割引チケットで浦安のディズニーシーへ行ってきました。アラビアン・コーストではシンドバットにも会ってきました。こちらは平和でした。

  

追加)HPにある『田中宇国際ニュース解説』のイラク関連記事が、田中宇『イラク』(光文社新書)にまとめられています。